AIニュース解説 本業を40個の自動化で効率化――副業の時間はこう作る

本業を40個の自動化で効率化――副業の時間はこう作る

2026.07.02 · AIニュース解説 · AI副業アイデア · 約8分

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この記事のタイトルを見たとき、正直ちょっと身構えました。「仕事を自動化した」って、なんだかすごい人の武勇伝に聞こえますよね。でも中身を読んだら、意外と地に足のついた話で、これは副業を考えている人ほど参考になるなと思ったんです。

GitHubの責任者が、40個の自動化で日々を回している話です

GitHubの公式ブログに、開発者リレーション部門のシニアディレクターであるAshley Willis氏が、自分の1日にどう自動化を組み込んでいるかを書いた記事が公開されました。その数、約40個

使っているのはGitHub Copilotアプリの「automations」機能で、これは接続した各種ツールをまたいで動く”スケジュールされたプロンプト”のようなものです。具体例として挙げられているのがこのあたりです。

  • 会議準備: カレンダーの予定を読み取り、会議の種類ごとに背景情報の要約を作る
  • 日次トリアージ: GitHub・メール・メッセージを横断して、対応が必要なものだけを拾い上げる
  • やり残しの検出: 約束したのにまだやっていないこと、放置されたプルリクを洗い出す
  • 1日の成果のまとめ: その日にできたことを夜に振り返り、自己評価の助けにする

補足

面白いのは、これらが「すごい高度なAI活用」ではなく、どれも”地味な雑務”を対象にしている点です。派手な自動化ではなく、毎日ちょっとずつ削られていた時間と集中力を取り戻すための仕組み、という印象を受けました。

自動化されているのは”作業”ではなく”雑務”でした

読んでいて腑に落ちたのは、彼女が自動化しているのが「本業そのもの」ではなく、本業の周りにこびりついたメタ作業(雑務)だという点です。会議の準備、情報の仕分け、やり残しの確認——どれも、やらないと困るけど、それ自体は価値を生まない作業です。

ここで大事なのは

自動化の狙いが「楽をすること」ではなく「頭の余白を空けること」だという点。

雑務に奪われていた注意力を取り戻して、戦略的に考える時間や、人とちゃんと向き合う時間に回す。記事の中では、こうした自動化が神経多様性のある人にとってアクセシビリティの道具にもなる、とも触れられていました。楽をするためではなく、大事なことに手をかけるための自動化なんですよね。

繰り返しの雑務が自動処理され、人は意味のある作業だけに集中できる様子を示す図解

副業の一番の敵は「時間がない」。そこに効く話です

副業を始めたい、続けたいと思っているあなたにとって、一番の壁はたぶん「時間がない」ことですよね。私もそうです。本業が終わってから副業に使えるエネルギーなんて、正直そんなに残っていません。

だからこそ、この記事の考え方が効きます。副業の時間は、新しく生み出すより、本業の雑務から取り戻すほうが現実的です。まず自分の1日で「毎回やっているけど価値を生んでいない作業」を1つ見つけて、そこだけ自動化する。たとえば毎朝のメールの仕分け、定型の報告書作り、繰り返しの情報収集。1日15分でも取り戻せれば、それが副業の作業時間になります。いきなり40個は無理でも、1個なら今日始められます。

個人開発なら、自分用の小さな自動化が練習台になります

個人開発をしているあなたには、もう一つの見方があります。この「自分用の小さな自動化」は、そのまま開発の練習台になります。

会議準備の要約、日次のトリアージ——こういう自分の困りごとを解決する小さなツールは、誰かに使ってもらうプロダクトを作る前の、ちょうどいい素振りです。自分が毎日使うものだから、動くかどうかがすぐ分かるし、改善のモチベーションも続きます。既存ツールのスケジュール実行機能から始めれば、大掛かりな環境構築も要りません。「人のために作る」の前に「自分のために作る」を挟むと、開発のハードルはぐっと下がると思います。

空いた時間を”単価の高い作業”に回すのが肝です

ここは勘違いしやすいところなので、はっきり書きます。自動化そのものはお金を生みません。お金を生むのは、自動化で空いた時間を何に使うかです。

雑務を削って浮いた時間を、また別の雑務や、なんとなくのSNS巡回で埋めてしまったら、意味がありません。浮いた時間は、意識的に単価の高い作業——企画、提案、対人のやり取り、スキルを上げる学習——に振り向ける。同じ労働時間でも、中身を”雑務”から”価値を生む作業”に入れ替えられれば、時間あたりの成果は上げやすくなります。もちろん自動的に収入が増えるわけではなく、空いた時間を何に使うか次第です。自動化は入口で、時間の再配分が本番だと思っています。

自動化で空いた時間を、企画・対人・学習といった価値の高い作業に再配分する様子を示す図解

必要なのは技術力より「面倒を見つける目」です

自動化と聞くと身構えるかもしれませんが、最初に要るのは高い技術力ではありません。「自分が毎日面倒だと感じている作業」に気づく目のほうが大事です。私が勧める順番はこれです。

  1. 1日を記録して、繰り返しを見つける: 数日間、自分の作業をメモして「これ毎回やってるな」を洗い出す
  2. 一番イラッとする1つを選ぶ: 効果が大きいものより、摩擦が大きいもの(やるたびに面倒なもの)から手をつける
  3. 既存ツールのスケジュール機能で試す: 最初から作り込まず、手持ちのツールでできる範囲で自動化してみる

逆に、今やらなくていいのは「40個を一気に作ること」です。まず1個、毎日効くものができれば、その効果を実感してから次に進めます。全部やろうとした瞬間に挫折する、というのは記事の書き手自身も注意点として挙げていました。

始める前に、ここだけは見落とさないでほしい注意点があります

便利な話ですが、自動化にも落とし穴があります。

ここは注意

一気に全部を自動化しようとすると、まず挫折します。

記事の書き手も「包括的な自動化を最初から目指すのではなく、摩擦を生む作業から小さく始めること」を勧めています。40個は結果であって、スタートではありません。1個ずつ積み上げた先に40個がある、という順番を忘れないでください。

ここは注意

人との関係づくりは、自動化しないほうがいいです。

記事でも、感謝を伝えることや関係構築のような”人にしかできない部分”はあえて自動化せず残す、と書かれています。副業でも、クライアントへの連絡やお礼を機械任せにすると、かえって信頼を損ないます。削るのは雑務、残すのは対人。この線引きが大事です。

ここは注意

ツールに依存しすぎると、止まったときに困ります。

自動化は特定のツールやサービスの上で動きます。そのツールの仕様変更や停止で、組んだ自動化が一斉に動かなくなることもあります。重要な業務ほど、自動化が止まっても手動で回せる状態を残しておくと安全です。

「便利そう」で飛びつく前に、上の3点、特に「小さく始める」と「対人は残す」は最初に頭に入れておいてほしいところです。

私は、自動化を”手を抜く”ためではなく”手をかける先を選ぶ”ために使いたいです

この記事を読んで、自動化に対する自分の見方が少し変わりました。今までは「面倒なことを機械に押し付ける」イメージだったんですが、そうじゃなくて、「どこに自分の手をかけるかを選び直す」ための道具なんだと思えたんです。

雑務に追われていると、本当にやりたいことにエネルギーが残りません。自動化は、その配分を自分の手に取り戻す方法です。だから私の次の一歩は、まず自分の毎朝のルーティンを記録して、一番イラッとする作業を1つだけ自動化してみること。いきなり40個は目指しません。1個から始めて、浮いた時間をこのブログに使えたら、それが一番うれしい使い道かなと思っています。

参考にしたもの